読書

3/1〜4/30までに読んだ本

3月は引越し諸々で忙しく、4月は新生活で忙しく、なかなか読書まで手が回りません……なんていうのはとても簡単なのですけれど、それって怠慢じゃないかしら、とも思うのです。だってそんなことを言い出したら、いつまでたっても本なんて読めやしない。 そもそ…

2/16〜2/28までに読んだ本

これを書いている今、実は3月2日で、日付を改ざんしているわけですが、もし私がこの日記の日付を「2009-02-29」などとしたらどうなってしまうのだろう。存在しない2009年の日。なんか「2009-02-31」みたいないくらなんでもそりゃあないだろって感じではなく…

2/1〜2/15までに読んだ本

前回の日記でさらっと「引越しに向けての準備」と書いた。そう、春からひとり暮らしをすることにしました。なかなかに反対や懐疑の声もあったのだけれど、弟が来年から高校生になるとか脱パラサイトのタイミング的にはいまがよさそうとか、そういうのもあっ…

1/16〜1/31までに読んだ本

ちょこちょこと平行読みしているものがあって読了に至らず、というのばかりで、記録としては実に乏しいものになってしまった。もっとも、コミックでは欲しいものがいくつかあるにもかかわらず、金銭的に先送りしているというのもあるので、どーんと増えても…

1/1〜1/15までに読んだ本

「マンガ家マンガ」好きとしては嬉しい『バクマン。』1巻の発売でしたが、期待通りの面白い展開に熱くなりました。ジャンプマンガらしい努力と友情っぷりに加え、主人公たちの成長物語という「王道」も踏んでいます。2巻が楽しみ。 庄司薫を読んだすぐあと…

12/15〜12/31までに読んだ本

新カテゴリーに「アート」を追加。 何というか身も蓋もない分け方ではあるけれど、あれこれと考えるのも面倒だし、大雑把でいいや、みたいな感じ。 今回のイチオシはkiki『あたし彼女』と甘詰留太『ナナとカオル』1巻。 『あたし彼女』はジェネレーターなん…

12/1〜12/14までに読んだ本

マンガ家のマンガが好きだ。 日本橋ヨヲコ『G戦場ヘヴンズドア』しかり、福満しげゆき『僕の小規模な生活』しかり、魔神ぐりこ『楽屋裏』しかり、ゴージャス宝田『キャノン先生トばしすぎ』しかり。わくわくして読んでしまう。小説では一時期、というか今で…

9/28〜11/30までに読んだ本

恒例!読書記録! 何が恒例で誰に向けての恒例なのかわかりませんが、いいんです。ダイエットブログみたいなものです。いや、ダイエットブログは、がんばっている人やこれからはじめようとする人には有益なことも多いのだろうけれど、読書記録は読者に対して…

『タンノイのエジンバラ』、『聖少女』……他。

普段、どこで本を読むか、というのはその人のライフスタイルが見えるようで面白い。 「通学通勤の電車の中で」と聞けば、この人は時間を持て余さないタイプなのかな、あー、あと通勤ラッシュでしんどい地域には住んでいないのかな、と思うし、「寝る前に布団…

穂村弘『もしもし、運命の人ですか。』

歌人である穂村弘が『ダ・ヴィンチ』に連載したエッセイをまとめた一冊。穂村弘の名前は、ちょっと自信がないのだけれど、大塚英志の著作(たぶん『キャラクター小説の作り方』)で見たことがあり、覚えていた。この本をたまたま手に取ったのは、これはもう…

東浩紀『動物化するポストモダン』

東浩紀関連の著作はいつくか読んだことがあったのだが、この記念碑的な、代表的な作品をそういえば読んだことがなかった。自分でも不思議なことだと思う。買ってあって目に見えるところに積んであったのに。 80年代、90年代以降のオタクたちの歴史と歩み…

8/22〜9/18までに読んだ本

なぜ読書記録をつけるのか、と考えると、「資料的価値」があるからだろう。それが必要なのは何も研究対象になるような人物だけではない。他人も、また自分も、どのような本を読み歩いてきたのかをたどると、考え方の根っこのようなものが少しでもわかるので…

愛染五郎『おとうといもうと』

以前のエントリー(中村九郎『樹海人魚』 - Hasex.net blog)でも書いたのだが、帯やコピーが内容にそぐわない・マッチしていないともやもやする。どれほどいい作品であっても、覚えてしまった違和感の分、もったいないような気持ちになるのだ。 『おとうと…

柴田ヨクサル『ハチワンダイバー』(8)

巻を増すごとに受け師さんのおっぱいが肥大化しているのだが、気のせいか? 帯のドラマ版広告の仲里依紗も見事なので、まったくおっぱいおっぱいしい(そんな形容詞があるかどうかは別として)表紙になっている。仲里依紗、かわいいなぁ。最近の三次元的ヒッ…

谷崎潤一郎『台所太平記』

電車に乗るときに鞄に忍ばせ、ゆっくりゆっくり読んだ。 作家夫婦の下で働く女中を「雇い主の目線」と「親の目線」との双方から描いていく物語。何か大きな事件、トリック殺人その他諸々あるわけではないが、ひとりひとり丁寧に描き出される女中たちの物語は…

田中ロミオ『AURA〜魔竜院光牙最後の闘い〜』

『人類は衰退しました』でぐーんと株を上げた山田ロミオの最新刊は学園ラブコメもの。 という触れ込みで読んではみたが、果たしてラブコメかといわれればちょっとわからない。確かにラブ要素もあるし、コメディーでもあるのだけど、単純に括れない気がしてな…

『闇金ウシジマくん』(12)、『新宿スワン』(14)

現代社会の闇と裏に切り込むマンガが同時期に刊行。 『闇金ウシジマくん』はサラリーマン編が完結。一見後味がよいような終わり方にも見えるのだが、最終話で小堀が残した言葉が気にかかる。この「ハッピーエンドに見えて全然ハッピーじゃないかも」というパ…

小西康陽・常盤響『いつもレコードのことばかり考えている人のために。』

両氏のファンであるため、ネットで一目見たときから気になっていた。どちらも無類のレコードコレクターということは、知っていた。特に常盤響さんは、実は、お会いしたことがある。ご自宅に上がらせていただき、そこで実際にコレクションの一部を見たことが…

太宰治『もの思う葦』

太宰に関する原稿を書かねばならなくなり、ちらちらと作品を読んでいる。『もの思う葦』はエッセイであって評論でもある。評論の対象が、人生であったり作家そのものであったりするのだが、随所に太宰がどのような思考やスタンスを持っていたがにじみ出てい…

多和田葉子『ゴットハルト鉄道』

何か書くことに自覚的になったとき、気にしだすといつまでも気になってしまうのが句読点だろう。どこに打つか、どう打つか、これはプロアマ関係なく、その人それぞれの意識によるところが大きい。手癖で打つのはよくない、と説く人もいる一方で、恐ろしいま…

三田誠広『天気の好い日は小説を書こう』

芥川賞作家の三田誠広が、早稲田大学で「小説創作」演習を行った際の講義録。初版が1994年でもう14年も前だけれど、講義の内容を「古い」とは感じなかった。あぁ、そう、たしかに言われてみれば……ということで、つまり小説という表現形態が、ある程度の閉塞…

08.6/1〜08.7/29の読書記録

あやふやな記憶を頼りに、この2ヶ月で読んだものを列挙。 ■小説 舞城王太郎『イキルキス』(『群像』08年7月号) 川上未映子『乳と卵』 東浩紀『ファントム、クォンタム』(『新潮』08年5月号、8月号) 多和田葉子『容疑者の夜行列車』 多和田葉子『ヒナギ…

『二人ぼっち』、『君と僕の街で』……他。

このところ、旺盛に恋人とマンガの貸し借りをしている。少ない資金で色々楽しむには、やはり貸し借りが一番だ。zipでくれ、なんていうのは、どうにも性に合わない。私はマンガが好きだが、同様に本(もっといえば紙)そのものも好きなので、読書は「めくるも…

『臨死!!江古田ちゃん』『性別が、ない!』

■瀧波ユカリ『臨死!!江古田ちゃん』(3) 待望の第3巻。 相変わらずの江古田ちゃん節全開で安心して楽しめる。「非正規雇用者労働者をなめんな!!」と心で叫ぶシーンからも察するに、このマンガは社会にぼんやりとある欺瞞とか矛盾とかを、鋭くちくちくと、…

『コップとコッペパンとペン』、『美少女』……他。

■有川浩『ストーリー・セラー』 小説新潮別冊『Story Seller』より。 Amazonのレビューで絶賛されていたので読んでみた。難しいことを考えると死期が早まるという症状を持つ女性作家とその夫の話。作家にとって致命的である症状に、しかし彼女はあえて抗うよ…

『コンテンツの思想』、『電波大戦』

評論なり対談集なり、そういうものをどうカテゴリー分けするかで悩むのだが、あんまり細分化するのもいやだなぁという思いから「エッセイ」タグでまとめてしまっている。辞書を引くと「ある特定の問題について論じた文。小論。論説。」という意味もあるので…

『シュガーはお年頃』『東京マーブルチョコレート』……他。

本棚の上に未読の本が積んである。書きながら左に目をやると、それが見える。数えてみると20冊ほどある。古本屋に出かけていくと、「あ、これ読みたかったんだよな」だとか「探してたんだよなーこれ」だとか思い、つい買ってしまうのだが、どうしても文字モ…

『まちまち』、『孤独のグルメ』、『ルート225』……他。

消費ペースが早いだけに、気を抜くとすぐ数冊溜まってしまう。 前回は無駄に時間をかけてしまったので、今回こそ、簡略して書く!という信念をもって読書日記スタート。 ■手塚治虫『アドルフに告ぐ』(3)〜(5) 面白さのあまり一気読み。 ばらばらの糸が…

『さくらんぼシンドローム』、『くらしのいずみ』……他。

■柴田ヨクサル『ハチワンダイバー』(7) 7巻から買いはじめた。いつかは1〜6巻も買おう……とこんな風に思ったマンガは『ハチミツとクローバー』以来。しかし『ハチクロ』に至っても未だに8巻より前を持っていないのであった。大人になったら買う! ます…

『ボーイズ・オン・ザ・ラン』『ハチワンダイバー』……他。

消費サイクルが早いだけに、マンガは厄介だ。溜めようと思えばすぐに溜まる。でも、読むのも買うのもやめられない。 ■中村光『中村工房』(1)〜(3) ニコ動風に言えば、『聖☆おにいさん』からきました、というところ。いや面白かった。ただ完成度はやは…