小説
これを書いている今、実は3月2日で、日付を改ざんしているわけですが、もし私がこの日記の日付を「2009-02-29」などとしたらどうなってしまうのだろう。存在しない2009年の日。なんか「2009-02-31」みたいないくらなんでもそりゃあないだろって感じではなく…
前回の日記でさらっと「引越しに向けての準備」と書いた。そう、春からひとり暮らしをすることにしました。なかなかに反対や懐疑の声もあったのだけれど、弟が来年から高校生になるとか脱パラサイトのタイミング的にはいまがよさそうとか、そういうのもあっ…
ちょこちょこと平行読みしているものがあって読了に至らず、というのばかりで、記録としては実に乏しいものになってしまった。もっとも、コミックでは欲しいものがいくつかあるにもかかわらず、金銭的に先送りしているというのもあるので、どーんと増えても…
「マンガ家マンガ」好きとしては嬉しい『バクマン。』1巻の発売でしたが、期待通りの面白い展開に熱くなりました。ジャンプマンガらしい努力と友情っぷりに加え、主人公たちの成長物語という「王道」も踏んでいます。2巻が楽しみ。 庄司薫を読んだすぐあと…
新カテゴリーに「アート」を追加。 何というか身も蓋もない分け方ではあるけれど、あれこれと考えるのも面倒だし、大雑把でいいや、みたいな感じ。 今回のイチオシはkiki『あたし彼女』と甘詰留太『ナナとカオル』1巻。 『あたし彼女』はジェネレーターなん…
マンガ家のマンガが好きだ。 日本橋ヨヲコ『G戦場ヘヴンズドア』しかり、福満しげゆき『僕の小規模な生活』しかり、魔神ぐりこ『楽屋裏』しかり、ゴージャス宝田『キャノン先生トばしすぎ』しかり。わくわくして読んでしまう。小説では一時期、というか今で…
恒例!読書記録! 何が恒例で誰に向けての恒例なのかわかりませんが、いいんです。ダイエットブログみたいなものです。いや、ダイエットブログは、がんばっている人やこれからはじめようとする人には有益なことも多いのだろうけれど、読書記録は読者に対して…
普段、どこで本を読むか、というのはその人のライフスタイルが見えるようで面白い。 「通学通勤の電車の中で」と聞けば、この人は時間を持て余さないタイプなのかな、あー、あと通勤ラッシュでしんどい地域には住んでいないのかな、と思うし、「寝る前に布団…
なぜ読書記録をつけるのか、と考えると、「資料的価値」があるからだろう。それが必要なのは何も研究対象になるような人物だけではない。他人も、また自分も、どのような本を読み歩いてきたのかをたどると、考え方の根っこのようなものが少しでもわかるので…
電車に乗るときに鞄に忍ばせ、ゆっくりゆっくり読んだ。 作家夫婦の下で働く女中を「雇い主の目線」と「親の目線」との双方から描いていく物語。何か大きな事件、トリック殺人その他諸々あるわけではないが、ひとりひとり丁寧に描き出される女中たちの物語は…
『人類は衰退しました』でぐーんと株を上げた山田ロミオの最新刊は学園ラブコメもの。 という触れ込みで読んではみたが、果たしてラブコメかといわれればちょっとわからない。確かにラブ要素もあるし、コメディーでもあるのだけど、単純に括れない気がしてな…
何か書くことに自覚的になったとき、気にしだすといつまでも気になってしまうのが句読点だろう。どこに打つか、どう打つか、これはプロアマ関係なく、その人それぞれの意識によるところが大きい。手癖で打つのはよくない、と説く人もいる一方で、恐ろしいま…
あやふやな記憶を頼りに、この2ヶ月で読んだものを列挙。 ■小説 舞城王太郎『イキルキス』(『群像』08年7月号) 川上未映子『乳と卵』 東浩紀『ファントム、クォンタム』(『新潮』08年5月号、8月号) 多和田葉子『容疑者の夜行列車』 多和田葉子『ヒナギ…
■有川浩『ストーリー・セラー』 小説新潮別冊『Story Seller』より。 Amazonのレビューで絶賛されていたので読んでみた。難しいことを考えると死期が早まるという症状を持つ女性作家とその夫の話。作家にとって致命的である症状に、しかし彼女はあえて抗うよ…
小説やエッセイは4月10日から、マンガは3月10日から読了したものを書く。 数がそれなりにあるので、ほとんど覚書のようになる。やはり、こういうものは少しずつ消化しなくてはいけない。という戒めを私はいつまで重ね続けるのだろう。うーん。 ■伊坂幸…
私は最近どうにも、ライトノベルというジャンルに固執している。自分がエンターテイメント志向であることは自覚しているつもりだが、とりわけこのジャンルがなぜ気にかかっているのかと考えたら、これは明白で、様々な人の反応が気になって仕方ないからであ…
『ライトノベルを書く!』(小学館)で「現在のライトノベルの方向性を決定づけた作品であり、とにかく読んでおいてほしい一冊」と評されたのが『ブギーポップは笑わない』だ。 小説を書こうとするのなら、必ず読んでおきなさいという作品がある。夏目漱石だ…
あとがきで「ページが足らなくなった」というロミオ先生に萌えた。 (思い違いでなければ)1巻では「金太郎飴式に本できるじゃん」的なことを書いていた割に、ちゃんともりもり書いたんだな、と。 2部構成に大きく分けられる本作だが、はじめの「計量スプ…
1ヶ月ほど前に書き上げた小説を先生に見せたところ、参考になるだろうということで貸していただいた一冊。 抑制の利いた文章だが、難解な言い回しや比喩も多く(私の趣味からいえば甚だ重くるしい)読むのに多少の時間は費やしたが、自らが書いたものの底の…
第3回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。 なんで家にあったのかイマイチ覚えていないのだけど、未読だったので読んでみた。 風呂でぼんやり読むにはいい感じだったのもあって。 コスプレイヤーの女の子を主人公に置き、ネットのアクセス稼ぎやらロフトプラスワ…
ライトノベルを中心に活動する桑島由一の代表作にして出世作『神様家族』の続編。 出る出ると言われながら出なかっただけに、ファンとしては待ち望んでおりました。 うーん。テンコってこんなに言語崩壊起こしてたっけ? なんかもう少ししっかりしたキャラク…