12/1〜12/14までに読んだ本
マンガ家のマンガが好きだ。
日本橋ヨヲコ『G戦場ヘヴンズドア』しかり、福満しげゆき『僕の小規模な生活』しかり、魔神ぐりこ『楽屋裏』しかり、ゴージャス宝田『キャノン先生トばしすぎ』しかり。わくわくして読んでしまう。小説では一時期、というか今でも、主人公が小説家という設定が多くて、何かの新人賞でそれに辟易するみたいなことを書いていた選考委員がいたけれど、私は結構好き。
様々な「職人モノ」の作品がある中で、家内制手工業みたいに生まれてくるマンガや小説の現場っていうのは、見た目以上にどろどろしていて、シビアな場所なのだと思う。それこそ色気もクソもない生き様が出たり立ち位置が出たりする。そこがいい。
またひとつ、楽しみなマンガ家マンガが増えた。やまだないと『ビアティチュード』だ。
昭和30年代を舞台に、あのトキワ荘をモティーフにした「トキオ荘」で暮らす青年たちを描く。実在したマンガ家(と、思われる人)もモデルになっていて、リアルとアンリアルのいいところで面白さが出ている。今後が楽しみ。
マンガ家のマンガが好き、と冒頭で言っておいて、藤子不二雄『まんが道』を読んでいないのは自分でもどうかと思うので、近々読めたらいいな、と思っている。ただな、巻数が多いんだよな……お金がないんだよ、な。また今月も。たぶん、来月も。
■小説
桑島由一『TO THE CASTLE DISCO UNDERGROUND』
神楽坂淳『激辛!夏風高校カレー部(いもうと付)』
■エッセイ
東海林さだお『ショージ君の「料理大好き!」』
佐藤隆介『日本口福紀行 がんこの卓上』
新井祥『『性別が、ない!』ということ。』
大田垣晴子『キリンビール大学 超人気講座 ビールでいただきます!』
佐藤綾子『目つき・顔つき・態度を学べ!!』
永井義男『江戸の下半身事情』
■戯曲
鴻上尚史『スナフキンの手紙』
■マンガ
羽海野チカ『3月のライオン』(1)<再読>
羽海野チカ『3月のライオン』(2)
北崎拓『さくらんぼシンドローム クピドの悪戯II』(9)
ふなつ一輝『華麗なる食卓』(30)
やまだないと『ビアティチュード』(1)
榎本ナリコ『スカート』<再読>
二宮ひかる『ふたりで朝まで』<再読>
あずまきよひこ『よつばと!』(2)<再読>