2008-01-01から1年間の記事一覧

12/15〜12/31までに読んだ本

新カテゴリーに「アート」を追加。 何というか身も蓋もない分け方ではあるけれど、あれこれと考えるのも面倒だし、大雑把でいいや、みたいな感じ。 今回のイチオシはkiki『あたし彼女』と甘詰留太『ナナとカオル』1巻。 『あたし彼女』はジェネレーターなん…

12/1〜12/14までに読んだ本

マンガ家のマンガが好きだ。 日本橋ヨヲコ『G戦場ヘヴンズドア』しかり、福満しげゆき『僕の小規模な生活』しかり、魔神ぐりこ『楽屋裏』しかり、ゴージャス宝田『キャノン先生トばしすぎ』しかり。わくわくして読んでしまう。小説では一時期、というか今で…

スターツアーズ、カリブの海賊、江古田のガールズ

12日、江古田ストアハウスで劇団・江古田のガールズ旗揚げ公演『江古田のガールズ』を見た。 主宰者の山崎洋平曰く、「遊園地を楽しんでいる感じ」=「アトラクション」という新ジャンルの開拓・提供を目指す、との企みがあっての旗揚げ公演だったが、その名…

江古田「サグーン」

カレーの本場、そう聞くと、まず出てくる国はインドである。 ところが世界には様々な食文化があって、カレーもインドだけのものではない。特に熱いのは東南アジアだそうで、シンガポールやネパール、インドネシアなど、その国ごとに特色があって面白い。(詳…

桜小鉄を馬鹿にして人生を棒に振った人のお話

日課のように男性は射精をするものですが、主にひとりでの場合、お供を求めてしまうことが多いです。ところが数日溜めてしまうと、これを無為に抜くのはどこかもったいない、何かしらステキでワンダフォーなお供を用いて……などと考えてしまい、ここぞとばか…

9/28〜11/30までに読んだ本

恒例!読書記録! 何が恒例で誰に向けての恒例なのかわかりませんが、いいんです。ダイエットブログみたいなものです。いや、ダイエットブログは、がんばっている人やこれからはじめようとする人には有益なことも多いのだろうけれど、読書記録は読者に対して…

どうやらとらドラ!が本気出してきた

第1話を見たら、なんというか勢いで、最新の第9話までぶっ通しで見てしまった。 卒業制作の第一稿が今月末〆切でまだ5章立ての2章までしか終わってないっていうのに『とらドラ!』見てニヤニヤしてる暇ないっていうのにああもうかわいいなぁかわいいなぁ…

いとしさと切なさと日本酒

ここ数日、無性に「酒が飲みたい!」という思いに捕らわれ、しかも清酒、日本酒ではなくてはいやだ!という状態になっていた。ビールでも、焼酎でも、泡盛でも満足できない、自分のもやもやを解消するには日本酒しかない!という状態。 誰にとっても「そのと…

生物と無生物とホッテントリメーカーのあいだ

http://pha22.net/hotentry/というサイト(というよりサービス?システム?)があるのを知った。 ご存知ですか。ご存知、ないのですか。 >ブログのエントリのタイトルを考えるのが苦手な人のために、 >ホッテントリ(Hot Entry)になりそうなエントリ名を生…

コンテで泣いて、演劇で笑って、ラーメンを食べて。

メモ書き程度にあったことをつらつら。 10月18日 [観劇]マドモアゼル・シネマ『不思議な場所』@神楽坂セッションハウス コンテンポラリーダンス見てきて、はじめて泣いた。郷愁と愛しさと悲しさが同時にぐわっと胸に迫ってきた。色彩感覚、映像のギミック…

劇的で激的な3時間ショー。

間が空きました。ちょっと書かないとすぐこれである。 あれこれ書こう書こうとしすぎて何も書かずに終わることがよくある。やるやる詐欺、みたいなもので、気持ちや口ではものすごくやる気があるのだが、実は全然やらない、みたいな。どうでもよいが最近すぐ…

フリータイム、という言葉が及ぶ範囲とは?

27日土曜日、現代美術の国際展「横浜トリエンナーレ2008」で、チェルフィッチュ『フリータイム』を観劇した。それまで誌面でしか知らなかった岡田利規の本業が見られる、と意識すると、なぜだか緊張してしまった。(たぶん「岡田利規」という名前が先行して…

『タンノイのエジンバラ』、『聖少女』……他。

普段、どこで本を読むか、というのはその人のライフスタイルが見えるようで面白い。 「通学通勤の電車の中で」と聞けば、この人は時間を持て余さないタイプなのかな、あー、あと通勤ラッシュでしんどい地域には住んでいないのかな、と思うし、「寝る前に布団…

22歳からの性的肉体鍛錬。その2。

8月11日のエントリー(22歳からの性的肉体鍛錬。 - Hasex.net blog)でPC筋を動かして性的能力を向上させてみようと思う、ということを書いた。それから1ヶ月ちょっと経った。気が向いたときにぴこぴこと動かしてみたり、放尿する時に止めて出してを繰…

『SEX and the CITY』(池袋シネマサンシャイン)

20時の回に行った。レイトショーだと通常1500円のチケットが1200円になるのでオススメ。と、一言マメ知識。浮いたお金でポップコーンが買えますね。 ドラマ版終了後から4年後、という設定でのこの度の映画化。もちろんドラマ版を見てから行くと楽しみが増す…

穂村弘『もしもし、運命の人ですか。』

歌人である穂村弘が『ダ・ヴィンチ』に連載したエッセイをまとめた一冊。穂村弘の名前は、ちょっと自信がないのだけれど、大塚英志の著作(たぶん『キャラクター小説の作り方』)で見たことがあり、覚えていた。この本をたまたま手に取ったのは、これはもう…

東浩紀『動物化するポストモダン』

東浩紀関連の著作はいつくか読んだことがあったのだが、この記念碑的な、代表的な作品をそういえば読んだことがなかった。自分でも不思議なことだと思う。買ってあって目に見えるところに積んであったのに。 80年代、90年代以降のオタクたちの歴史と歩み…

8/22〜9/18までに読んだ本

なぜ読書記録をつけるのか、と考えると、「資料的価値」があるからだろう。それが必要なのは何も研究対象になるような人物だけではない。他人も、また自分も、どのような本を読み歩いてきたのかをたどると、考え方の根っこのようなものが少しでもわかるので…

山羊たちは踊って笑って誘いながら道をふさいだ。ぎゃー。

神楽坂セッションハウスで、コンドルズの近藤良平が主催する「リンゴ企画」の公演『あの山羊たちが道をふさいだパート2』を見た。21時45分から、という開演時間でも100人近い集客があり、近藤良平への期待が感じられた……と、書きながら、私、近藤良平の存在…

In 197666と輝ける場所、そしてひたむきな若さ。

人には輝ける場所がある。 輝く場所、かもしれない。 自分から発光するのか、させられるのか、わからないけれども、存在や行動そのものが映えるところがきっとあるのだ。その瞬間、意味、感動をいかに味わい、味わえるかで、人生のある種の豊かさが得られる…

ずっと行きたかった吉行淳之介文学館。

8月後半は千葉県某所にこもって卒業制作の小説を執筆していた。成果はそこそこ。自分がなかなかに寂しがりやであることを自覚したりもした。その後、館山で大学の講義合宿。エッセイの書き方を習う。これは実りがあった。話したことのない後輩たちとも知り…

イデビアン・クルーで笑いの花が咲く。

世田谷パプリックシアターで振付家・井手茂太が主宰するイデビアン・クルーの公演「排気口」を観た。上げるところ下げるところが明確で緩急があり、観る者を飽きさせず、常に新しい刺激の中へ取り込んでいく展開に好感が持てた。様々なダンス様式、音楽、そ…

愛染五郎『おとうといもうと』

以前のエントリー(中村九郎『樹海人魚』 - Hasex.net blog)でも書いたのだが、帯やコピーが内容にそぐわない・マッチしていないともやもやする。どれほどいい作品であっても、覚えてしまった違和感の分、もったいないような気持ちになるのだ。 『おとうと…

柴田ヨクサル『ハチワンダイバー』(8)

巻を増すごとに受け師さんのおっぱいが肥大化しているのだが、気のせいか? 帯のドラマ版広告の仲里依紗も見事なので、まったくおっぱいおっぱいしい(そんな形容詞があるかどうかは別として)表紙になっている。仲里依紗、かわいいなぁ。最近の三次元的ヒッ…

谷崎潤一郎『台所太平記』

電車に乗るときに鞄に忍ばせ、ゆっくりゆっくり読んだ。 作家夫婦の下で働く女中を「雇い主の目線」と「親の目線」との双方から描いていく物語。何か大きな事件、トリック殺人その他諸々あるわけではないが、ひとりひとり丁寧に描き出される女中たちの物語は…

田中ロミオ『AURA〜魔竜院光牙最後の闘い〜』

『人類は衰退しました』でぐーんと株を上げた山田ロミオの最新刊は学園ラブコメもの。 という触れ込みで読んではみたが、果たしてラブコメかといわれればちょっとわからない。確かにラブ要素もあるし、コメディーでもあるのだけど、単純に括れない気がしてな…

『百万円と苦虫女』(吉祥寺バウスシアター)

映画をほとんど見たことがない。名作も話題作も知らないものばかりだ。私は映画と無縁に生きてきたが、映画館は好きである。ただ映画を見るためだけに存在する空間、というのが心地よい。もしかすると私は「空間」が好きなのかもしれない。ライブハウスも、…

22歳からの性的肉体鍛錬。

思うところがあって、PC(pubococcygeus)筋を鍛えることにした。骨盤底筋・恥骨尾骨筋、ともいうらしい。この筋肉を鍛えることによって、強い勃起力を得ることができたり、射精のコントロールがしやすくなったり、回復力が早くなったり……要するに男性器に…

『闇金ウシジマくん』(12)、『新宿スワン』(14)

現代社会の闇と裏に切り込むマンガが同時期に刊行。 『闇金ウシジマくん』はサラリーマン編が完結。一見後味がよいような終わり方にも見えるのだが、最終話で小堀が残した言葉が気にかかる。この「ハッピーエンドに見えて全然ハッピーじゃないかも」というパ…

小西康陽・常盤響『いつもレコードのことばかり考えている人のために。』

両氏のファンであるため、ネットで一目見たときから気になっていた。どちらも無類のレコードコレクターということは、知っていた。特に常盤響さんは、実は、お会いしたことがある。ご自宅に上がらせていただき、そこで実際にコレクションの一部を見たことが…