2008-01-01から1年間の記事一覧

めでたく馬鹿の仲間入り。

昨夜、サッカー五輪代表がアメリカに痛い一敗を喫しているころ、私は二日酔いの気持ち悪さと戦っていたのであった。亜鉛のサプリメントや胃腸薬を飲み、スポーツドリンクを飲み、うだうだと横になっていたのだが、どうにも復調しない。どうもおかしい。視線…

とても眠れる状況ではないのに眠くなる?

六本木でダンスパフォーマンスグループ「BABY-Q」の公演「Matar o no matar」を観た。主催者である東野洋子の「血」がだらだらと溢れているような刺激的な公演。映像効果、ノイズミュージック、フリージャズ……ダンスに様々な効果や演出が絡み合い、独特な空…

モードにとってクラシックは害なのか?

モードを毛嫌いするのではなく 受け容れる懐の深さこそ クラシックの余裕 これは大河原遁『王様の仕立て屋〜サルト・フィニート〜』19巻の帯にあった言葉です。なんていい言葉なんだろう、とバイト中にも関わらずメモをとって持ち帰りました。 モードを受け…

太宰治『もの思う葦』

太宰に関する原稿を書かねばならなくなり、ちらちらと作品を読んでいる。『もの思う葦』はエッセイであって評論でもある。評論の対象が、人生であったり作家そのものであったりするのだが、随所に太宰がどのような思考やスタンスを持っていたがにじみ出てい…

舞踊で出来ることが、小説では出来ないのか?

神楽坂セッションハウスでマルグベン・ゲルベス&ダービッド・ブランシュテッターのデュオ・グループの公演を見た。知り合いがこのワークショップに参加していたので、お誘いを頂いたからだ。結論から言って、とてもよかった。(途中、やや冗長で疲れてしま…

多和田葉子『ゴットハルト鉄道』

何か書くことに自覚的になったとき、気にしだすといつまでも気になってしまうのが句読点だろう。どこに打つか、どう打つか、これはプロアマ関係なく、その人それぞれの意識によるところが大きい。手癖で打つのはよくない、と説く人もいる一方で、恐ろしいま…

恋愛は穏やかな日常を破壊するのか?

最近になって『SEX and the CITY』に熱中しまくっている影響で、私もキャリー・ブラッドショーよろしく、色々なこと(特に恋愛に関すること)を推察したり考察しては、カタカタと脳内テキストエディタに打ち込んで語尾に「?」を打つことがマイブームになっ…

三田誠広『天気の好い日は小説を書こう』

芥川賞作家の三田誠広が、早稲田大学で「小説創作」演習を行った際の講義録。初版が1994年でもう14年も前だけれど、講義の内容を「古い」とは感じなかった。あぁ、そう、たしかに言われてみれば……ということで、つまり小説という表現形態が、ある程度の閉塞…

残り続ける腕の傷と繋がらないインターネット

08.7/30分に書いたアレルギーテストで腕につけた傷が、まだ消えません。 注射針でちろちろと引っ掻く程度ということなので、あっさり消えるかと思ったら、お医者様の力加減のせいか私の肌の再生能力のせいかわかりませんけれども、未だに数本の傷が残ってい…

15分で済むアレルギーテスト。

アレルギー性鼻炎を持っているのだが、ここ2ヶ月ほど鼻水の出ない日はないというくらいに朝晩問わずにずるずるとやっていた。見栄えも悪いし、鼻をかむのもわずらわしい。時間もあったので、耳鼻科へ行った。一昨年ぶりくらいかな……と思って行くと、最後に…

08.6/1〜08.7/29の読書記録

あやふやな記憶を頼りに、この2ヶ月で読んだものを列挙。 ■小説 舞城王太郎『イキルキス』(『群像』08年7月号) 川上未映子『乳と卵』 東浩紀『ファントム、クォンタム』(『新潮』08年5月号、8月号) 多和田葉子『容疑者の夜行列車』 多和田葉子『ヒナギ…

Blogのタイトル画像

気分を変えて今までの「暴力行為」からオサレ系(死語?)を狙って失敗したような画像に変えてみたのですが、なんだか表示されたりされなかったりする模様。さっきは新画像で、開きなおしたら旧画像ということがある。どうやらはてなダイアリーの仕様? みた…

Blog再開します。

このところ、急にBlogに対するモチベーションが低くなってしまった。身辺で色々あったせいもあるのだけど、ここに言葉を残す・書くということにあまり自覚的になれなかったせいだ。じゃあどうせなら、ということでしばらく書かないでおいたら、俄然書きたく…

4 シェアードワールドとしての作品作り

それでは「名無しの才能」たちに対して、一次創作者たち(転じて、プロの創作者たち)はどのようにアプローチしていくべきなのかを考えてみたい。 結論からいえば、「名無しの才能」に対しては無関心でいることが一番なのではないかと思う。 テレビアニメ『…

3 連鎖する才能

初音ミクと異なる方向で、ニコニコ動画のコミュニケーション力を推察することができる。それは、作品の連鎖があるということだ。 『魔理沙は大変なものを盗んでいきました』という楽曲がある。イオシスという同人音楽サークルが製作した『東方乙女囃子』に収…

2 作品を介在させたコミュニケーション

哲学者・批評家の東浩紀は二〇〇七年の著書『ゲーム的リアリズムの誕生』において、出版やラジオやテレビとインターネットの成長の仕方に違いがあると述べている。前者は、近代社会では大きな物語を大画面で画一的に伝達することを必要とし、その要請に応え…

1 「名無しの才能」にまずなってみる

数ヶ月前になるが、ニコニコ動画とクリエイターの関係についての論考を、某文芸誌に本名で寄稿したところ掲載された。 タイトルは『シェアードワールドの高等遊民』という。 せっかくなので、時機を逸する前にネットでも配信しておきたいと思う。ネットに関…

『二人ぼっち』、『君と僕の街で』……他。

このところ、旺盛に恋人とマンガの貸し借りをしている。少ない資金で色々楽しむには、やはり貸し借りが一番だ。zipでくれ、なんていうのは、どうにも性に合わない。私はマンガが好きだが、同様に本(もっといえば紙)そのものも好きなので、読書は「めくるも…

穴倉のような部屋でオナニー。

今、私の部屋は昼間でも暗い。自室の室内灯は、50Wの電球を3つ使うものである。ひとつ切れても「あー少し暗くなったなー」くらいで気にならない。ふたつ切れてしまうと「だいぶ暗いなー」と思いはするが、デスクライトをつければ支障はないような気がして放…

『臨死!!江古田ちゃん』『性別が、ない!』

■瀧波ユカリ『臨死!!江古田ちゃん』(3) 待望の第3巻。 相変わらずの江古田ちゃん節全開で安心して楽しめる。「非正規雇用者労働者をなめんな!!」と心で叫ぶシーンからも察するに、このマンガは社会にぼんやりとある欺瞞とか矛盾とかを、鋭くちくちくと、…

「日記」の書き方がわからない人へ

最近、読書記録と食日記しかつけていない気がするのだが(今見たら、5月はラジオ告知以外全部そうだった)いわゆる「日記」の書き方がわからなくなっている。ブログの価値のひとつに、色々なことを志向して思考してアウトプットする、というのがあると思う…

浅草「紙ふうせん」

朝からワインを飲み、ほろ酔いになりながら彼女と浅草へ。三社祭開催中で、とんでもない賑わいであった。神輿が揺れると人々も揺れる。熱気ある素晴らしい光景。そんな中、人ごみをくぐり、雷門すぐそばの「紙ふうせん」へ赴いた。 ここへ来たのは、某雑誌の…

『コップとコッペパンとペン』、『美少女』……他。

■有川浩『ストーリー・セラー』 小説新潮別冊『Story Seller』より。 Amazonのレビューで絶賛されていたので読んでみた。難しいことを考えると死期が早まるという症状を持つ女性作家とその夫の話。作家にとって致命的である症状に、しかし彼女はあえて抗うよ…

『コンテンツの思想』、『電波大戦』

評論なり対談集なり、そういうものをどうカテゴリー分けするかで悩むのだが、あんまり細分化するのもいやだなぁという思いから「エッセイ」タグでまとめてしまっている。辞書を引くと「ある特定の問題について論じた文。小論。論説。」という意味もあるので…

『シュガーはお年頃』『東京マーブルチョコレート』……他。

本棚の上に未読の本が積んである。書きながら左に目をやると、それが見える。数えてみると20冊ほどある。古本屋に出かけていくと、「あ、これ読みたかったんだよな」だとか「探してたんだよなーこれ」だとか思い、つい買ってしまうのだが、どうしても文字モ…

秋葉原「キングケバブ・アキバ」

昼過ぎに彼女と待ち合わせ。すでに空腹。 雑誌『dancyu』2008年6月号を読んだ影響で、どうしてもメンチカツでビールが飲みたかった私のたっての希望で、コンビニでサッポロ「ビバライフ」500ml缶を買い、揚々とりんごコロッケで有名な「肉の鈴鹿」を目指して…

錦糸町「やきや」

秋葉原を散策したあとの夕飯。今日は彼女と、交際して2年を迎えたという記念日であった。それなら少し豪勢に食べようじゃないか、ということで「焼肉でビール!」をリクエストした。メタボリック一直線コースである。先日健康診断をしたら、なかなか危険水…

神保町「TEA HOUSE TAKANO」

所用を済ませた後、高校の後輩と待ち合わせた。一緒に、招待された観劇へ行くためだった。時刻はもうすぐ16時になろうかとしていた。 まだ開演時間には早いということで、神保町で時間をつぶすことにした。どこかいい店はないか、と尋ねると、大学がこの近辺…

『まちまち』、『孤独のグルメ』、『ルート225』……他。

消費ペースが早いだけに、気を抜くとすぐ数冊溜まってしまう。 前回は無駄に時間をかけてしまったので、今回こそ、簡略して書く!という信念をもって読書日記スタート。 ■手塚治虫『アドルフに告ぐ』(3)〜(5) 面白さのあまり一気読み。 ばらばらの糸が…

吉祥寺「海鮮処 櫂」

遠出する予定が、発案者の友人が当日になって熱を出し、お流れになってしまった。私は運転係だったので車で行ったのだが、結局、集合場所にいた恋人を連れて帰った。ガソリンが高い昨今、使ったのは少量とはいえ悔しい気持ちが残った。車を置いて、ぶらぶら…