8/22〜9/18までに読んだ本
なぜ読書記録をつけるのか、と考えると、「資料的価値」があるからだろう。それが必要なのは何も研究対象になるような人物だけではない。他人も、また自分も、どのような本を読み歩いてきたのかをたどると、考え方の根っこのようなものが少しでもわかるのではないか。その人物が、何かを創作している(しようとしている)なら尚更だろう。
私の場合は、恐れずに言えば、将来は何かしらの創作物で名を挙げたいと思っている。もし私のことを批評しようとか研究しようとかいうことがあれば、このブログで書いている様々は、少なからず目を通すべき資料となる。読書記録はその中でも、気をつけて見てみる必要がでてくる。『作家の読書道』というタイトルの本かネットの企画があったはずなのだが、とても面白く興味深かった。だから誰にとっても、この記録は有用なのである。ただひとつ難点があるとすれば、そういった興味がなければ別に読んでも面白くない、ということだろうか。ごめんなさい。
それと、書き出してみると、自分の読書ペースがわかるのもいい。……読んだはずなのに忘れてしまうということがあるから、毎日手帳なりブログなりにつければよいのだが、そのあたりはまぁ、家計簿と同じようなものだ。きっと。家計簿つけたことないけれど。
■小説
吉田修一『最後の息子』
石田衣良『娼年』
絵國香織『落下する夕方』
■エッセイ
吉行淳之介『私の文学放浪』
大塚英志+東浩紀『リアルのゆくえ』
別役実『別役実の演劇教室 舞台を遊ぶ』
菜摘ひかる『菜摘ひかるの私はカメになりたい』
■マンガ
萩尾望都『トーマの心臓』
北崎拓『さくらんぼシンドローム』(8)
宇仁田ゆみ『男女』
宇仁田ゆみ『楽楽』
東雲太郎『キミキス』(4)
ももせたまみ『せんせいのお時間』(7)
■戯曲
宮藤官九郎『鈍獣』
宮藤官九郎 『春子ブックセンター』
松尾スズキ『ドライブイン カリフォルニア』
本谷有希子『遭難、』
鴻上尚史『ハルシオン・デイズ』
■雑誌
『CREA』2008年9月号「読書の快楽!」
『STUDIO VOICE』1999年2月号「小説家の肖像」
『Lapita』2008年10月号「マナーで磨く男の品格」
『COMIC 快楽天』2008年10月号
あら、意外に少ない……読書をサボっていたらしい。というか、途中から舞城王太郎『ディスコ探偵水曜日』を読み進めているせいで他まで回らなかったというのもある。圧巻のボリュームだ、まったく。『リアルのゆくえ』も面白かったけれど、とても時間がかかった。ふたりの頭脳についていくのは無理だとしても、少しでも噛み砕いて読もうと頑張ったからだろう。