底値の恐怖と成り損ねたつくねの行く先。




所用の帰り、ほど近くに安いスーパーがあるというので立ち寄ってみました。たしかにいつも贔屓にしているところと同等ないし安いものがあります。ふらふらしていると「国産若どりムネ肉」をグラム30円で発見!私の底値は39円だったので、これは安い。 冷凍ストックもなくなっていたので、ドンと1キロ購入。


帰り道、優越感に浸りながら、よく買いに行く肉屋を訪れました。この優越感を、倍増させてやろうと思ったわけです。へへー、自分はこれをこんなに安く買ったんだぜ、という、まぁこうして文章にすると大変に浅ましいというか、みみっちい優越感です。でも気持ちのいい優越感です。お、鳥むね肉、あったあった。


グラム29円……こんな値段見たことないよ、ちょっと!


そんなこんなで、我が家に、鳥むね肉が1.8キロやってきました。ええ、買いましたとも。あんなに安く売ってるのに見過ごすなんてできませんもの。あぁやってやるよ!こいつらおいしく食べてやんよ!優越感はとたんに使命感に。







前菜は鳥むね肉と鳥砂肝を茹でて、冷ましたもニラともやしと合わせ、醤油・ごま油・塩をかけていただきました。鳥むね肉と鳥砂肝は八角を入れて茹で、ちょっと中華風を狙いました。が、どうやら八角が足りなかったのか、ほんのりと香るくらいで、狙いとは少し外れてしまいました。おいしかったですけどね。







今日の夜ご飯の裏テーマは「もやしを使い切る!」なのです。数日前の我が家飲み会の際に買っておいたもやしが、まるまる一袋余っていたので、これはどうにかせねば……という状態なのでした。そこで鳥むね肉ともやしをにらめっこして思いついたのが、つくねでした。


つくねってのは飲み屋に行くと結構あって、いろいろな野菜が混ざっています。そうか、それならもやしが混ざっていてもよかろう、ボリュームも出るし!なんて思い、ちょっとレシピを調べてやってみました。


フードプロセッサーで鳥むね肉、新たまねぎを細かく挽き、軽く茹でたもやしをざくざくと切って加える。そこに生卵、塩、こしょう、醤油、砂糖、酒、みりん、片栗粉を入れて、よくこね、小判型に整えて、フライパンで焼く……はずだったのですが。


見事にゆるっゆるなタネになってしまいました。もやしのせいかどうにも水分が多いらしく、片栗粉を足してみるものの、あまり大きな成果はない。あれ、でもこれどこかで見たような気がする。と思ったら、いつぞやつくった「豆腐入りねぎ焼き」(青いとこだって、ちゃんとねぎです。あと桜えびは偉大。 - Hasex.net blog)のタネ!じゃああんな風に焼いちゃえってことで出来たのが写真です。


タレはめんつゆ、砂糖、醤油、刻みネギを合わせて軽く煮詰めました。ふっくらとしていて、もやしのシャキシャキ感がよいです。鳥むね肉も味に広がりを出していて、ビールに合うつまみになりました。もやしを大量消費でき、しかも量がつくれる素敵レシピの発見です。はは、結果オーライ!


しかしこれ、ネーミングに困ります。「鳥むね肉ともやしのつくね風お好み焼き風」ってところなのですが、雰囲気ばっかりでおいしそうに聞こえません。料理研究家の方たちって、どうやってネーミングしてるんでしょうね。これなら何とつけます?