白菜鍋で導く心地よい眠りで、自分の首がまた絞まる。








仕事から帰ると、彼女が台所にいた。大量の白菜と格闘している。たしかに先ほどきたメールに「夕食の材料を買ったよ!つくっているから早く帰ってきてね☆」的なことが書いてあったと思うけれども、さてその大量の白菜をこれからどうするつもりだい。と、問うてみたら率直に「鍋にする」とのご返答。はぁ、なるほど。この時点で時刻は20時過ぎ。


白菜の他には鶏つくねもつくったようで、これはなかなか、それっぽい出来でした。鶏むね肉をフードプロセッサーにかけて、ネギやらなにやら混ぜ込んでおいしそう。さて、鍋はいいけど出汁はどうするの、昆布はあるし、まぁ顆粒出汁でも……と口を挟んだら、どうやら出汁のことをすっかり忘れていたご様子。それでは鍋にならーん。しかし目の前には大量の白菜。どうにかするしかない。


サクっと調べてみたら、中国料理で「ピェンロー」という白菜鍋があるという。


ピェンロー(白菜鍋)レシピ
ピェンロー:妹尾河童さんによる旨すぎる白菜鍋


このあたりを参考につくってみた。冷凍庫に眠っていた豚こま肉100gも投入。これがすこぶるうまくて、大量の白菜を難なく消費。からだもあったまって上機嫌なまま、銭湯へ行って至福のひと時。疲れが抜けていく……とゆるんだ気持ちで家へ帰れば、眠気に襲われて当然というもの。瞬く間に眠りにつき、目覚めればすっかりいつもの朝。ところで作業はどうした。どうしたんだ!


残った汁にうどんを入れてずるずる食して、やっちまったもんは仕方ない、今日からまたがんばるベーと納得できたのは、やはり昨日の銭湯が効いているからで、ああもういっそ大浴場か露天風呂のある会社に転職したいと心底願った。はいはい、そんな会社ないですよね。ぼーっと満員電車で露天風呂入りたいなぁ、と思っていたら、記憶にあったのが昔に行った池袋某所のラブホテルだった。雨が降ってたけど入ったんだよなー。なつかしい。


そういう記憶もなんなので、今年の冬は近くの銭湯以外のお風呂に行きたいと考えています。今年の夏が花火大会三昧だったように、今年の冬はお風呂三昧にしたい。