酒と料理の日々。そこに私がいる。

人の縁というものはどうめぐるかわからないもので、私が素敵なご夫婦にご招待を受けて貴重な幻クラスの銘酒をたらふく飲ませていただいたとしても、いいではないですか。亀の翁、鶴齢、村祐……中には夏だけの限定酒があったりもして、それ相応のところで飲んだら今月の小遣いが華麗に吹っ飛ぶなぁ、なんて思っておりました。







8日土曜日。会社の研修先でお世話になった日本酒好きの先輩が、お家にご招待してくださいました。うまい酒にうまい肴がどっさり。市場で今朝仕入れてきたという魚介の数々は、どれをとっても甘くてうまくてしっかりしてる。さっとつくってくださるつまみもいいお味。こんなに満ちたりして酒を味わえる機会は早々ありません。


しかも、ご夫婦はぐい飲みフリーク、というか収集家でらして、気前よく色々なぐい飲みを試させてくださいました。驚きました。ぐい飲みによって酒の味が変わるのです。味、というより印象が変わる。舌のどこにまず酒が触れるかで、辛くも甘くもなり、どっしりにもすっきりにもなるのです。目から鱗でした。


安くてもよいから、私も酒器を見に行こう……そしてこの感動を、また下の世代に伝えていってみたい、そんな風に思いました。酒はよいものです。本当においしかった。ご招待ありがとうございました。ああ、酒器ほしいなぁ。ぐい飲み、ほしいなぁ。



9日は浅草で夜、飲んだくれておりました。よく誘っていただける浅草飲み会。私が参加者では最年少クラスということもあり、毎度毎度、勉強と感動と笑いが絶えません。元芸者だというその日初対面の「浅草のママ」（70歳代）も混ざり、実に濃い時間を過ごさせていただきました。これも縁。飲み物ではデンゲキハイボールがおいしかった。電気ブランのハイボール。真似しよう。


そういえば数日前から無性にジンジャーハイボールが飲んでみたくて、「トライアングルスムース」を探しているのですが、近場のスーパーや酒屋は全滅でした。なかなか難しい。ネット通販しかないのだろうか。ううむ。







10日月曜日。せっかく夏休みをいただいたのにも関わらず、外はよくないお天気。社会人につきものな「月曜日の憂鬱」をせっかく先延ばしにしたというのに、これでは気が晴れません。ということで、少しがんばって料理してみました。題して「俺のトマト麺」。


数日前に鎌倉旅行のときに新宿で食べたトマト麺を意識してみました。塩漬けしておいた鳥むね肉を茹でたチキンスープに、たまねぎのみじん切りとニンニクをオリーブオイルで炒めたものを加え、カットトマト缶、顆粒鶏がらスープ、めんつゆ、醤油少々を加えて味を整えてみました。


ローソンストア100の醤油生ラーメンの麺を使いました。普通に麺だけで買うと1食100円くらいしてしまいますが、これなら2食で100円。まぁ、実験ということもありますし、これでよいです。残った醤油スープは、また別の料理にでも使います。


味は、うーん、あの［太陽のトマト麺Next］というわけにはいきませんでしたが、これはこれでなかなか。黒コショウと粉チーズを遠慮なく振るとよし。シメにはごはんをいれてトマトリゾット風雑炊。で、これがうまい。シメごはんがうまし、というのは、ポイント高い。







で、本日11日火曜日。猛烈な憂鬱に襲われながらもなんとか出社してお仕事。昼休みに会った同期（彼は土日挟んで5連休明け）も「今日がこれほどしんどいとは……」と暗い顔でした。ですよねー。3連休の私だって辛いのに。来月はデフォルトで5連休がありますが、あれ世の中に支障ないのかな。mixiあたりに欝日記が大量に出回りそう。


へろへろと仕事を終えて、簡単に夕食。トマト麺のときにつくったチキンスープの残りに、鳥むね肉としめじ、めんつゆと醤油を加えて一煮立ち。その間、レンジで蕎麦を茹でます（→乾麺はレンジで。 - Hasex.net blog）。茹で上がる直前にニラを加えてさっと火を通し、器に盛った蕎麦に汁をかける。柚子胡椒を添えてできあがり。


お手軽な鳥蕎麦でしたが、スープがしっかりしているせいか、これはいけます。柚子胡椒の爽やかな辛味も効いていて、たぷたぷとグラスに注いだ八海山が瞬く間に消えていきました。これからのチキンスープは麺類もアリ！汎用性高いです。また鳥むね肉買ってつくろう。





「あなたが明日からいきなり畑を耕すと言ったって、私は手を貸すよ」
そう彼女が言ってくれたので、もう少し、頑張ろうと思いました。頑張りが足りないんだ。まず私は、私の畑を耕さなくてはいけない。手探りで、もっと汗水をたらして、泥にまみれて。そのための機械や道具を得るために、私は明日も、朝起きる。今はそれでいい。それでしか、見出せない。