秋葉原「BROWNIE」




某T社での面接を終え、秋葉原で彼女と落ち合って昼食をとった。


──と書いたものの、これだと数日前の日記と全く同じ冒頭だということに今気づいた。しかし事実なのでこのまま。


今日の「BROWNIE」店主は多忙の最中にいた。
私たちが店内へ入ると、店主は入れちがいに外へ出て看板を下げたか何かして、また店内へ戻り、料理をしたり洗物をしたり、休む間もなく動き始めた。その後で客が入ってくると、こう言った。
「すみません、今、私の手がもう回らないので店を閉めているんですよ」
……誰か早くアルバイトに入ってあげてください。
近隣のメイド喫茶から日替わりでメイドを派遣すればいいんじゃないの、などとぼんやり思った。これぞ本当の給仕。

牛スジソースごはん650円をいただく。
ソースごはん、というより、スープごはんというのが合っている。
ブイヤベースのような色のスープには牛スジの旨さが沁みていて、日本人の舌に合うように作られた南国料理といった風である。実に美味しいのだが、量がやや物足りなかった。男性は大盛でもよいのかも。
彼女はベーコンオムライス730円をいただいた。
ケチャップライスなのだが、ケチャップとトマトピューレの合わせ技なのか、ご飯がぺたぺたするほどソースがたっぷり。ちょっとしたリゾットのようであった。ぎりぎり半熟という感じのオムレツがそれを包む。こちらも美味。オムライス好きの彼女が人生ベスト3に入ると豪語した。ちなみに一位は浅草「ヨシカミ」のオムライスだそうで、たしかにあれも、これぞ超正統派オムライスとでも称すべき逸品である。

満足して店を出たのだが、店主は大丈夫だろうか。倒れたりしなければいいのだが、やはり誰か、我こそはというメイド喫茶店員ないし給仕魂を持つ者は、アルバイト志願してほしいものだ。時間は11時〜14時半までだったと記憶している。詳細は店頭の張り紙にて。