集まるところには集まる




某S社の筆記試験。
結果からいえば惨敗。
あれで合格したとしたら、よっぽど運がいいか、採用側がくじ引きで選んでいるとしか思えない。つまりどちらにせよ、運次第。
会場はビルの13階、移動は貨物用エレベーター。だだっ広い会場にリクルートスーツ姿の若き男女がぎっしり箱詰め。すれ違う人間人間が頭脳明晰に見え、自分はいままでぺらぺらと生きてきたのだろうな、ここにいるのは厳しい受験戦争を勝ち抜いた一流大学の諸賢なのだろうなという思いに捕らわれて仕方なくなるのだが、そんなことを思っても問題が解けるわけでもなし、そもそも受かる見込みもそれほどあるわけでなし、試験を楽しむことにした。いい記念になった。
狭き門が狭いのには、それなりの理由があるのものだ。



その後、少し奇妙な縁で(あまり詳しく書くと色々とアレなため割愛するが、ある種の小さな「祭り」だったとでもいえばわかる人にはわかるだろうか)受験者3名と喫茶店で歓談。答え合わせや就職活動の情報交換などをした後、さらに色々と話が及んでいくと、まあまあ恐れ多い事態に陥っていた。私の隣に座ったのは、かの有名な皇室御用達のG大学でゲーム会社アルバイトによって豊富な経験を持つCapsule好き男子、右斜めに座ったのはT美大合格もそれを蹴って理系最高学府のTK大に入り大学院に進み且つ起業した現役の学生社長、前に座っているのは両親共に超大手の編集者という素晴らしい二世であり当の本人も日本中誰しもが知るところの私立最高学府のK大でありマラソンを2時間半で走れると豪語する文武両道人、という、なんかもう説明が大変なことになっているが、すべて実話であり私涙目。
話は色々に及んだが、意外や意外にも、ゲーム業界の話からなぜかアダルトゲームの話になり、しかもこれが結構盛り上がり(私も昔よくプレイしたので有名どころくらいは知っている)なんだかんだと話し込んでしまった。
別れ際、「それじゃ面接でまたお会いしましょう!」という定番の挨拶を交わしたものの、おそらく私以外は顔を合わせているのだろうな……と想像すると寂しくなった。
そんな五反田、プラットホーム、冬の風。




そういえば一昨日と昨日に受けた面接だが、合格の連絡をいただいた。
幸先よいスタート。このまま進めれば励みになる。がんばろう。